スクリーン印刷解説-2
版を作ろう
ここで説明するのは写真製版法です。
他に切り抜き法描画法などがあります。
 版を作る前に原稿(フィルム)がないと
始まらない。

原稿は手書きするか、パソコンで作るか。
手書き原稿はケント紙に墨で描き、スキャナーでスキャンしてください。解像度は300dpi以上、モノクロで。
パソコンで作る場合は、印刷色に関係なく墨1色で、インクジェット製版フィルムにプリントアウトすれば原稿(フィルム)は出来上がりです。

マスキングフィルム
カッターナイフで
カットして
オペーク手書き
フィルム
マスキングフィルム、カッターナイフ
オペーク、マットフィルム
インクジェット製版フィルム
パソコンからプリント
図-1:フィルムいろいろ
バケット
乳剤塗布に使います。
各種乳剤
耐水、一般、ワンポット
図-2:バケット、乳剤
乳剤の塗布
内側に往復1回乳剤を塗布する。
※復は枠を逆さにして。
外側に往復2回塗布する。
※復は枠を逆さにして。
ここで一度乾燥(42~3℃で)する。
さらに外側に往復2回塗布する。
印刷品質によっては乾燥→塗布を3~6回繰り返す。
露  光
フィルムの画像側と版乳剤面を重ねフィルム側から
紫外線を照射する。3~4分(露光機光源によっても
違います)。
現像(洗い出し)
水を張ったバットに5分程度浸してから、水圧の
かかった水流で洗い流す。抜けを確認し、乾燥
する。塗装用のスプレーガンやるとさらに良い。
後露光
 
版の内側から露光する。最初の露光時とは反対側、
反対側は露光が甘いので、しっかりと露光する
(5分ぐらい)。後露光をしっかりしないと乳剤がはがれ
やすくなります。
チェックと仕上げ
銀テープ
4辺にテープを貼り完成
最後にピンホールetcの有無をチェックし、目止め剤
(乳剤でもいいです)で補修し、周りに銀テープを
貼って(上図)仕上がりです。
次は印刷の実際
スクリーン印刷解説